
C.N.S元素分析装置は、分析対象試料が含有する炭素(C)・窒素(N)・硫黄(S)を定量分析する装置です。元素分析の仕組みは、燃焼法を用いて元素をガス化(CO2・N2およびSO2)させ、カラムを通して段階的に分離させ、検出器で定量化します。各元素の値は、重量パーセントとして得ることができます。原理の一例として、パーキンエルマ社製の分析装置の構成を図-1に示します。
図1 2400II元素分析装置の構成

C.N.S元素分析の目的やその利用方法としては以下のような例が挙げられます。

なお、C.N.S分析の地盤への適用に関しては、最近の地盤調査・試験法と設計・施工への適用に関するシンポジウム発表論文集(社団法人地盤工学会、地盤調査・試験法の小型・高精度化に関する研究委員会)においても、紹介されています。
((株)エイト日本技術開発 磯野陽子)

近年、人為的な行為に伴って引き起こされる自然由来の重金属や酸性水等による環境汚染が、クローズアップされつつあります。
自然由来の重金属等のうち、有害なため基準が設定されているものを以下の表に示します。

では、自然由来の重金属等・酸性水問題とは、どのようなものなのでしょうか?


それでは、どういったところでこのような問題が多いのでしょうか? 資料や過去の経験などから、特に自然由来の重金属リスクが高い地質条件としては、以下の表に示すようなものがあげられます。
| 地質条件 | 備考 |
|---|---|
| 鉱山・鉱脈・鉱化帯 | 多くは古い鉱山跡やその周辺のズリ山など |
| 海成堆積物 | 海水は、一部の重金属等を環境基準値以上含んでいる(ふっ素1.5mg/L、ほう素4.6mg/L)。そのため海成堆積物には、海水起源の重金属等を多く含む傾向がある。また、黄鉄鉱も多い。 |
| 貫入岩脈・熱水脈・変質帯 | 岩脈や熱水脈に沿って、重金属等や黄鉄鉱が濃集するケースがある。 |
| 温泉・鉱泉 | 一部の温泉は、天然ミネラル分が多すぎて、飲料水の基準を超過するものがある。 |
そもそも重金属等は自然界に普通に存在するもので、人の体にとっても必須元素とされているものもあります。「良薬口に苦し」という諺があるように、重金属等はその摂取の程度によって、毒にもなれば薬にもなります。例えば、温泉の成分の中にはこうした重金属等がとけ込んでいるものもありますが、人はそれをうまく利用して健康維持に利用しています。一方で、それをとりすぎることにより、体調不良や病気につながることもあります。
このように、自然由来の重金属等が原因で人の健康被害を招く場合もあり、その場合はリスクや状況に応じて対策を検討する必要があります。