地質調査業は、建設・防災・環境の分野でジオ・ドクターとしての社会的役割を担っています。
私たちは、私たちの地球がもっと住みやすく、もっと安全であることを願って、日々努力を重ねています。
このような私たちの仕事の概要、調査(診断)方法、調査(診断)機器、解析(診断結果)等の基礎知識をここでご説明します。
随時内容を追加・掲載しますので、ご覧下さい。
地質調査の基本的な事柄について解説します。
構造物の設計に必要な地盤の力学特性を調べるための一手法として、乱れの少ない試料を用いた室内力学試験が行われています。(乱れの少ない試料とは、土の構造と力学特性を出来るだけ原位置に近い状態で採取したものをいいます。)本編では、ボーリング孔を利用した乱れの少ない試料を採取するためのサンプリング方法を紹介します。
地盤は、粘性土,砂質土,礫混り土,岩,地盤改良土など様々な状態で存在しており、乱れの少ない試料を採取するためには、地盤の状態に適合したサンプラーを選定することが重要です
「基礎地盤コンサルタンツ株式会社 久賀 真一」
土木や建築では、丈夫で安全な構造物を作るためには地盤がどんな土で出来ているか知る必要がある。土の強さや変形特性は土の種類毎に整理され、その情報を利用するためにはボーリングなどの地盤調査を行い、土を分類する必要がある。
構造物を作る土地においてボーリング調査を行うことで、N値と代表的な土の試料を得ることが出来る。土は観察により、粘土、シルト、砂、礫あるいは粘土質砂などと分類する。
基本的な分類方法は、地盤工学では「地盤材料の工学的分類方法(地盤工学会基準:JGS 0051)」に基準化されている。地盤材料は図-1に示すように、粒径に応じて砂粒子(あるいは砂分)とか礫粒子(あるいは礫分)と表される。なお、土壌学や地学とは多少の違いがある。

この方法は観察と土質試験値(含有率、塑性図)が必要であるが、ボーリング調査では土質試験を行いながら土を分類することは少なく、通常は目視観察により土の分類を行いボーリング柱状図を作成する。
地形と地盤は密接な関係がある。地形を読むことにより、地盤とその地盤がどんな土から構成されているかを推定することができる。
地形は大略、山地、丘陵地、台地(段丘)、平地(低地)に区分でき、平地(低地)以外の地形(地盤)では支持力や沈下などの問題は少ないが、地すべり、斜面崩壊、土石流などの災害現象の問題が大きい。一方、平地では支持力や沈下などの問題はもとより、洪水、津波、液状化などの災害現象の問題も大きい。
| 地形 | 支持力|沈下 | 災害 |
|---|---|---|
| 山地 | 少ない | あり |
| 丘陵地 | 少ない | あり |
| 台地 | 少ない | あり |
| 平地 | あり | あり |
ここでは支持力や沈下の問題がある低地地盤について、問題のある地盤を区分する。
平地(低地)は谷出口から河口までの地形とすれば、大略、扇状地、氾濫原、三角州に区分でき、そのうち氾濫原や三角州では軟弱地盤を形成していることが多い。
| 地形 | 特徴 | 地盤構成 | |
|---|---|---|---|
| 扇状地 | 谷口から扇状の緩傾斜地 | 礫~砂 | |
| 氾濫原 | 自然堤防 | 旧河道や現河道沿いの微高地 | 礫~砂 |
| 旧河道跡 | 周辺の平地よりやや低く、細長い平地 |
上 下 |
|
| 後背低地 | 自然堤防の背後地 | 粘土・シルト | |
| 三角州 | 三角州 | 河口付近の低地で、流路は枝分かれ | 砂~粘土・シルト |
| 潟湖跡地 | 砂州の背後地 | 粘土・シルト | |
| 砂州 | 海岸に細長く岸と平行に延びた砂地形(例、米子~境港市の弓ヶ浜) | 砂 | |
軟弱地盤とは軟らかい粘土や緩い砂で構成され、地盤沈下や地震時に液状化のし易い地盤である。したがって、平地で家を建てるなら、支持力や沈下の問題の少ない扇状地が良いであろう。また自然堤防は以前から集落のある地形であり、木造建築のような軽い建物ならば候補地に挙げられよう。
「アサヒコンサルタント株式会社 福田 正昭」
安息角(angle of repose)とは、地盤工学会発行の土質工学用語集には、“自然にとりうる土の最大傾斜角で、乾燥した粗粒土の場合は高さに関係しないが、粘性土の場合は高さに影響されるので、安息角は一定の値にならない”と説明されている。
この粗粒土(砂)の性質を利用して、砂山の安息角を測定することにより、内部摩擦角を推定することができる。

図-1 応力の状態
図-1に示した応力状態の時、斜面が安定するには、すべり力Tと抵抗力Sの間に、T≦Sの条件が成り立つ必要がある。これを展開すると、以下のようになる。
すなわち、内部摩擦角φは斜面勾配β以上の値であり、安全率1.0の極限状態では内部摩擦角φは斜面勾配βと等しくなる。
乾燥した砂を自然落下させる。
砂山の勾配βを測定する。
「サンイン技術コンサルタント(株) 谷口 洋二」
土質と地質という用語は似て非なるものです。元来、土質が土質力学や土質工学と呼ばれる学問分野から出てきた用語で、土の性質を表しています。一方、地質は表層の軟らかい地盤より深い岩盤や、山岳地の地盤・岩盤の性質を意味しています。感覚的には、土質が軟らかい地盤、地質が硬質な地盤や岩盤を対象としていると言えます。
両者を扱う専門分野は異なり、大雑把に言って工学と理学の違いがあります。そのため技術士の分野でも「建設部門-土質及び基礎」と「応用理学部門-地質」のように区別されており、両者の違いを整理すると下表のようになります。
| 技術士専門科目 | 土質及び基礎 | 地質 |
|---|---|---|
| 部門 | 建設部門 | 応用理学部門 |
| 主な出身学科 |
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| 履修内容 | 土質力学、構造力学、水理学、測量学 | 地質学、地質構造学、地質鉱物学、堆積学 |
| 主な対象地盤 | 軟弱地盤、一般の土砂地盤人工地盤 | 岩盤、硬質地盤 |
| 主な対象構造物 | 河川堤防、道路、鉄道、土地造成、橋梁、斜面、シールドトンネル、建築基礎 | 山岳道路、ダム、山岳トンネル、地すべり、斜面、原子力 |
| 主な要素技術 |
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(基礎地盤コンサルタンツ(株) 岩崎公俊)
スレーキングとは塊状の物質(土塊や軟岩)が乾燥、吸水を繰り返すことにより、細かくばらばらに崩壊する現象をいう。
モンモリロナイトを含む第三紀層泥岩のスレーキング現象
浸水前状況
浸水後5時間
スレーキングのメカニズムには主として、次の2つの考え方がある。
スレーキングのメカニズムとしては、以上のようなことが考えられているが、粘土鉱物のモンモリロナイト(スメクタイト)が含まれている場合、スレーキング現象が顕著となる。これは、モンモリロナイトの膨張性によるものであり、水分を吸収したモンモリロナイトが膨張して破壊を発生させるからである。
一般的に、スレーキングを起こす岩石は、第三紀から第四紀の堆積岩で、泥岩、凝灰岩に多い。土木地質的には、スレーキングを起こしやすい岩は盛土材料としては強度低下を起こしたり、圧縮沈下を生じる原因となる。
切土の場合は、スレーキングにより風化速度が速くなり、深部にまで風化が進みやすい。また、強度低下により斜面崩壊や地すべりの要因となる。切土のスレーキング風化を防止するには、切土面をできるだけ乾燥させないようにすることが重要である。このためには、切土直後に緑化やのり枠等で切土面を保護することが望ましい。
「サンイン技術コンサルタント(株) 谷口 洋二」
地質調査を行なう上で最も基本的な事項に位置付けられるもののひとつに『地表踏査』があります。文字通り地表を自らの『足』を使って歩き、地表で確認できる地学現象を調べていきます。その対象は、地形図にみられないような微地形であり、地表で観察される地質であり、あるいは湧泉(湧水のみられる箇所)であったりとその目的により様々です。
このうち地質調査に絞って考えることにしますが、地質学を専門とする技術者の多くは広い視野で調査目的箇所とその周辺の地質を捉えようとします。 それは、普通の人ならいやがるような山に分け入り、地層が露出している箇所(露頭)を探し、そしてわずかに露出した部分からより多くの情報を集め細かく記載していきます。
それは、岩石の種類や割れ目の状態、硬さや風化の程度、周囲との連続性、etc...です。ここでは、こういう一連の地表踏査の中で最も基本的な技能である『走向傾斜をはかる』を説明しましょう。
最初に用語の説明をしておきますが、地層や断層などの傾斜した面と水平面との交線の延びていく方向を『走向』といい、それに直交する方向は最大傾斜を示し、その面の『傾斜』と呼ばれます。この二つの要素を測定、記録することを『走向傾斜をはかる』といいます。
写真に一般的なクリノメーターを示します。
クリノメーターは磁針と水準器、傾斜を測定するための振り子より構成されています。そして外側の目盛は方位を測定する時に使われ、内側の目盛は傾斜を測定する時に使われます。普通のコンパスと違うのは、方位の目盛のEとWが逆になっている点でこの理由は後ほど説明します。

図1-aでは、クリノメーターの長辺を地層に密着させ、走向を測定しています。このとき、水準器が水平になるように、長辺を地層面に密着させなくてはなりません。 図1-bにはこのときのクリノメーターの磁針の様子を示しました。磁針はNから60°Wへ寄ったところにあります。これをNを基準にN60°W(あるいはSを基準にS60°EでもOK)と記録します。クリノメーターの目盛のEとWが普通のコンパスと逆位置になっているのは、クリノメーターの目盛がクリノメーターの長辺の方位を示すように作られているからです。
図1-a 走向の測定方法
図1-b クリノメーターの読み
図2-aはクリノメーターの長辺を傾斜方向に向け傾斜方位を読んでいるところです。 この場合の傾斜方向は図2-bに示すようにSW方向です。
図2-a 傾斜方向の測定方法
図2-b クリノメーターの読み
傾斜の測定方法を図3-aに示します。今度はクリノメーターを立てて長辺が傾斜方向を向くように密着させます。そして、クリノメーターの目盛のところの振り子の指し示す角度を内側の目盛を使って読みます。この場合傾斜は30°です。
こうやって測定された走向傾斜は、N60°W30°SWなどと表記されます。
図3-a 傾斜の測定方法
図3-b クリノメーターの読み
「株式会社藤井基礎設計事務所 新宮敦弘」
工事に伴う地下水調査において、水位測定は最も基本的な事項として重要です。調査現場での地下水位の測定方法は手動の触針式水位計が一般的ですが、長期水位観測等では最近は自動計測が主流となっています。自動水位測定の手法にはいくつかの種類があり、フロートの上下をメカニカルにチャート紙に記録する方法や、圧力センサーを用いた水位測定法等があります。これらの方法には、それぞれ一長一短があり、用途、使用環境に応じて使い分けられています。
a)フロートタイプ
b)圧力センサータイプ
自動計測型水位計は、測定データを長期間記録させることが可能ですが、機器の故障、誤動作、電池切れ、日差の集積、記録の整理等を考えて、定期的に保守点検を兼ねたデータ収録を行い、欠測のないデータを収録するように心掛けます。また、水位観測データは、データ一覧表だけでなく水位経時変動図として降水量の変動と対比できるように整理し、工事との関係を考察します。
「株式会社ソイル・ブレーン 河村志朗」
がけやきり通しなどで、よく縞模様をみかけることがありますね。地層は、砂や泥、れき、火山灰、生物の死がいなどがたい積してできます。
近くからよく見ると、板を重ねたように層をつくっているのがわかりますね。
板を何枚も重ねたように見える部分を単層といい、単層と単層面を地層面または層理面といいます。
地層は水平にたい積しますので、下にある地層の方が古く、上に行くほど新しくなります。
地層はたい積したあとに地殻変動で傾斜したり、しゅう曲し、上下が逆 になったりすることがあります。
地層の重なり方にはせいごう(整合)とふせいごう(不整合)があります。
たい積した当時は水平であった地層が、地殻変動のために波状に曲げられた現象をいいます。(フェニックスのしゅう曲)




地層の重なり方は二種類あります。不整合は、地殻変動があったことを示す証拠になります。


地層の中に残された生物の死骸・から・足あとなど生物の残した生活のあとを化石といいます。生物のかたい骨や歯などは化石として残りやすいものです。
化石を調べると、地層のできた時代を知ることができます。
地層の時代を決めるのに役立つ化石を標準化石(示準化石ともいう)といいます。
サンヨウチュウ(古生代)やアンモナイト(古生代の中期)やフズリナ(古生代の後期)などが有名です。

コハク (琥珀)

アンモナイト

エイ

三角貝トリゴニア

トンボ

フズリナ

サソリ

サンヨウチュウ

ワンソク類
化石の中には、長い地質時代を通して、あまり進化しないで生き続けたなかまがいます。
現在生きているカブトガニは、、古生代初期のものとほとんど変っていません。
この他には、シーラカンス、イチョウ(銀杏)、オウム貝、ハイギョ、オウム貝、ミドリシャミセンガイなど も生きている化石といわれています。

カブトガニ

シーラカンス

イチョウ(銀杏)

オウム貝

ハイギョ

ミドリシャミセンガイ
(内海建設コンサルタント株式会社 勝原建夫)
天然の粘土は、「粘土鉱物」と呼ばれる鉱物が主成分です。粘土鉱物は、自然界で起こる化学反応により、硬質な鉱物が化学変化してできた物質です。大部分は「層状珪酸塩鉱物」と呼ばれる結晶ですが、ほかにイモゴライト・アロフェンなどの準結晶質~非晶質(結晶の形をとらない)な物質も含まれます。「層状珪酸塩鉱物」は薄い板を何枚も重ねたような結晶構造をなしており、イモゴライト・アロフェンも基本構造は近い形をしています。 岩石を砕いていくと粘土に近いサイズの粒子になりますが、粘土鉱物とは性質が異なります。自然界の粘土には粘土鉱物以外の不純物も混ざっていますが、その性質は粘土鉱物の含有量や性質が大きく関わっています。
「層状珪酸塩鉱物」の形は図に示すように[四面体シート]と[八面体シート]という板状の結晶体が重なり合ってできています。これらの重なり方や間に挟まれるものの違いで、粘土鉱物の種類や性質が変わってきます。粘土鉱物は、その結晶構造が性質を大きく左右します。例えば「白雲母」は板の間に交換性陽イオンだけを挟んでいますが、「スメクタイト」はさらに水の層をはさんでいます。しかもその水分子を出し入れすることができ、それに伴って体積が大きく変化します。このような水を取り込んで体積が変化する粘土鉱物は「膨潤性粘土鉱物」と呼ばれています。
「膨潤性粘土鉱物」を含む地質は、水分の吸収・放出により、体積・含水比・比重・強度などの性質が大きく変化します。また、膨張・収縮を繰り返すと次第に組織が破壊され、強度が低下していきます。このため「膨潤性粘土鉱物」を多く含む岩盤は厄介な存在です。例えばこれらを多く含む岩盤は、地すべりや崖崩れが起こりやすくなっています。このため、こうした岩盤を対象に土木工事を行う場合には、慎重に調査・分析・検討を行う必要があります。
「(株)エイトコンサルタント 嶋 将志」
一般的には「かぎそう」といいます。
地質調査において、互いに離れた2つの地域に認められる地層の新旧を決める作業を「地層の対比」といい、この地層の対比や区分をする際に一つの基準となるのが「鍵層」です。鍵層には通常、火山灰(テフラ)の層・石灰岩の層・石炭の層・化石を含んだ層などが用いられます。しかしながら、どのような地層が鍵層として有効であるかについては、問題とする地域の広さや地質によって異なるため、一概にいうことはできません。

以上を簡単にまとめると、鍵層は次に示すような条件を備えた地層であるということができます。
地質調査において、鍵層の利用はその地域の層の積み重なり方や地質構造の解明を容易にしています。
鍵層の例(美祢の石炭層)
「東邦地下工機株式会社 田上(たうえ)貴裕」
地質調査において、断層や地すべり地形などの調査を行う際には、空中写真と呼ばれる飛行機などによって空中から地表を垂直に撮影した写真がよく用いられます。そして、この空中写真を見ていると直線状の模様に気付くことがあります。これがいわゆるリニアメント(線状模様)であり、空中写真からリニアメントなどを見つけ出す作業を空中写真判読といいます。
リニアメントは、直接的または間接的に地下の地質や構造等を反映しているため、断層などの存在による地形とされることが多くあります。これは、断層の存在箇所では岩石が破砕されて周囲より軟質で崩れやすくなっていることから、地形的に窪みとなり、線状の地形をつくるためとされています。しかしながら、線状模様は何も断層によってのみできるわけではありません。例えば、頁岩の層などの軟質な地層、岩脈と母岩の境界変質部、褶曲軸なども線状の地形をつくることが多いので、線状模様すなわち断層というわけではないのです。
また、いかに詳細で鮮明な空中写真を用いてリニアメントを見出しても、写真はあくまで写真であって、現地踏査によるチェックに勝るものはないということを忘れてはいけません。
リニアメントの例(山口県のランドサット画像)
山口県にはNE-SW方向のリニアメントが多い
「東邦地下工機株式会社 田上(たうえ)貴裕」
岩石が地表にさらされてルーズな含水物質に変化する過程を風化作用といいます。
一般的に、風化作用は次の2種類に分けられます。
この風化作用は主に温度変化による差別的膨張と水の凍結膨張で起こります。寒冷地や乾燥地ではよく目立ちますが、温暖湿潤地では次に述べる化学的風化作用の産物(粘土など)と重なってあまり目立ちません。この風化作用は「岩石を崩壊させる」タイプの風化であり、以下に主な原因を示します。


以上の例ではいずれも岩石は細かくなるだけであって、その化学組成は変化していません。このような風化を物理的風化作用といいます。
この風化作用では、岩石は水和・炭酸化・酸化・加水分解・溶解など水を中心とした接触反応で分解され、溶け出す成分と溶け残る成分に分かれます。岩石中の化学成分には水に溶け出しやすいものと溶け出しにくいものがあり、Cl・SO4、Na・Mg・Ca、K、Si、Fe・Alの順で減少していきます。このため、溶け残る側の成分では酸化鉄と水酸化アルミニウムが富化していくことになります。また、溶け残る側の成分はその成分同士で再結合して粘土鉱物を形成します。一般に風化の進行に伴って、Alに富む種類の粘土鉱物が増えていくことが知られています。
Cl・SO4 < Na・Mg・Ca < K < Si < Fe・Al

以上のように、化学的風化作用は主に水と二酸化炭素などの大気中の成分との反応によって行われます。この他、火山地帯では火山ガスが噴出しているため、岩石と強く反応するSO2などの成分が多く含まれています。これにより、火山地帯では岩石の風化が著しく、樹木も育たないため、殺伐とした風景となっています。
また、化学的風化のしやすさには鉱物による差が大きいため、一般に有色鉱物は風化しやすく、無色鉱物は風化しにくいことが知られています。さらに、有色鉱物および無色鉱物ともに高温で晶出する鉱物の方が風化しやすい傾向があります。火成岩では、カンラン石が最も風化しやすく、石英が最も風化しにくい鉱物として挙げられます。
化学的風化に対する抵抗度の一般的傾向
なお、物理的風化作用と化学的風化作用はそれぞれが単独で進行することは少なく、両作用が相互に絡み合いながら進んでいくのが一般的です。
「東邦地下工機株式会社 田上(たうえ)貴裕」
中国地方の特徴的な地質を解説します。
石見銀山は島根県大田市大森町の仙ノ山(せんのやま。標高537.8m)を中心とした銀銅鉱山で、大森銀山または佐摩(さま)銀山とも呼ばれました。室町時代末期の1526年に本格的な開発が始まり、以来およそ400年に渡り銀が採掘された日本最大の銀山であったといわれています。とくに16世紀から17世紀にかけて栄え、石見銀山を巡って戦国武将達が対立しました。17世紀には、多いときで年間銀産出量67.5トン、全世界の産出量の約1割を占めていましたが、その後銀産出量は減少していき、地震や水害等の被害によりあえなく閉山してしまいました。
現在は閉山していますが、「東西文明交流に影響を与え、自然と調和した文化的景観を形作っている、世界に類を見ない鉱山である」として、2007年7月にUNESCOの世界遺産に認定されました。石見銀山の特徴である「山を崩したり森林を伐採したりせず、狭い坑道を掘り進んで採掘するという、環境に配慮した生産方式」が「21世紀が必要としている環境への配慮」として非常に高く評価されたためです。


《石見銀山(龍源寺間歩)》

《石見銀山の位置》
石見銀山の周辺には大江高山火山群の噴出物が広がり、その下位には都野津層群が分布しています。都野津層群は鮮新世末から更新世に形成された地層で、西側に広く断続的に分布し、赤い色が特徴の石州瓦の陶土にも使われています。また、都野津層の下層には、中新統の火山岩と火砕岩類、堆積岩類が分布しています。
この火山岩と火砕岩類は、日本海形成期にその海底で生じた火山活動によって形成され、グリーンタフ層に属します。この地層は金属・非金属資源を富む地層で、周辺には石見鉱山、松代鉱山などの黒鉱鉱床が存在しています。
石見銀山付近には、第四世紀更新世(200万年前から70万年前)に活動した火山群が分布しています。これらの火山群は主にデイサイト質の溶岩ドームや火砕丘で形成されており、火山活動の末、石見銀山を生み出しました。
石見銀山の銀鉱床は、大江高山火山群の火山活動を引き起こしたマグマから発生した熱水によって約100万年前にできた鉱床です。石見銀山の鉱床は2つのタイプの鉱床、すなわち、鉱脈鉱床である永久(えいきゅう)鉱床と鉱染鉱床である福石(ふくいし)鉱床からなります。銀を多産したのは、地表近くに分布する福石鉱床であり、母岩となる岩石自体に鉱物を溶かし込んだ熱水が染み込んで鉱石ができたものです。福石鉱床の主な銀鉱物は、輝銀鉱、自然銀などの比較的単純な銀化合物です。また、岩石が比較的柔らかく、掘りやすいといった特徴があり、16世紀における銀の量産に一役買いました。
一方、永久鉱床はマグマ中の熱水の温度が下がることによって結晶化し、脈状に鉱物が生成したものです。地表から地下に分布し、銀を含んだ黄銅鉱・黄鉄鉱・方鉛鉱などを産出しました。永久鉱床の主な銀鉱物は、輝銀鉱、自然銀の他に、銅などの元素との複雑な化合物です。銅を主体として銀を伴う岩石であり、福石鉱床が少なくなるに連れ、次第に永久鉱床に着手されるようになりました。

《銀鉱床ができるまで》
「株式会社エイトコンサルタント 大川博史」
花崗岩は通称「みかげ石」と呼ばれており、粒子の大きさが数mm程度の石英、長石、雲母などの鉱物からなる岩石です。できた時代はいろいろですが、中国地方に広く分布しています。石垣や敷石、墓石などに古くから利用されており、誰もが一度は目にしたことがあるでしょう。また、花崗岩が風化すると「まさ土」と呼ばれる白っぽくてザラザラした土になります。これも園芸などで広く使われています。このように、花崗岩は人間と関わりの深い岩石なのです。ところが、花崗岩からまさ土への風化過程は他の岩石に比べて複雑で、その機構も完全には解明されていません。
花崗岩は一般に、節理と呼ばれる縦や横の亀裂が発達しています。その亀裂に沿って水や空気が進入すると、長石、雲母などが粘土鉱物へと変化して「まさ土」化するのです。亀裂間隔が1m以上の地域では、「コアストーン」と呼ばれる未風化礫(大きいときは直径数mにも達する)がゴロゴロする特異な地形を形成します。また、亀裂間隔が数cmの亀裂密集帯では、水が岩盤全体に浸透するため風化が進行し、地表から100m以上の深さまで「まさ土」からなる「深層風化帯」を形成します。
風化した花崗岩は掘削がしやすい反面、災害の危険性も併せ持っています。まさ土化が進んだ斜面では崖崩れや土石流などの土砂災害がしばしば発生します。また、コアストーンが山腹斜面に点在する地域では落石の危険性があります。さらに、岩自体は非常に硬質でも、亀裂や節理に囲まれた岩塊が崩壊やすべりを起こすこともあります。
このように、花崗岩は風化形態により様々な表情を見せます。我々は、昔の人と同じように花崗岩を開発するだけでなく、上手に付き合っていく必要があります。
深層風化状況(20m以上)
まさ土の近景(手で簡単に崩せる程度)
コアストーン(大きいものは径2m)
節理が発達した硬質な花崗岩。1m程度の岩塊が節理沿いに抜け落ちている。
「復建調査設計株式会社 小笠原 洋(おがさはら ひろし)」
大山火山(1729m)は鳥取県の西部に位置し、東西約35km、南北約30kmの第四紀複成火山(休止期を挟んで噴火活動が繰り返された結果生じた火山のこと)です。約100万年ほど前から噴火活動をはじめ、約2万年ほど前に最後の活動があり、それ以降の噴火活動を示すものは今のところ確認されてはいません。
大山火山灰は表-1に示すように大山の噴火によって順序よく降下堆積しており、大山周辺では数mもの厚さで分布しますが、県下東部では1mから数十cm位となっています。中でも約5万年前に噴出した大山倉吉軽石層(DKPと略称しています)は鳥取県下だけではなく、北陸、信州、北関東の各地で見出されており、地層の時代を決定するのに重要となる広域テフラ(ギリシア語で灰の意味で、火山灰のことを示す学術語)として広く知られています。
| 上部火山灰層 |
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|---|---|---|
| 中部火山灰層 |
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| 下部火山灰層 |
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| 最下部火山灰層 |
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| 大山凝灰角礫岩、蒜山原層 | ||
火山灰は普通の土に比べると、単位当たりの重さが軽く、水分が多く、土粒子が壊れやすいことを特徴としています。このため、土木工事においてはダンプトラックが走れなくなるほど問題の多い土とされています。しかし、その分布厚はあまり厚くないことからこれまでは問題とされることは少なかったのですが、大山の西側に建設された鳥取県フラワーパークの工事では、火山灰が厚く出現したためセメント等を加えて改良し、捨土をしない方法によって大山火山灰を利用しました。また、大山火山灰は水持ちがよいことから園芸用の土として利用されたり、梨園をはじめとする果樹栽培にも適しています。甲子園のグランドの黒土は、大山火山灰最上位層の黒ぼくという土が用いられていることもよく知られているところです。
中央の黄色部がDKP、その下がDNP。両側の褐色部は最下部火山灰層。
最上部は黒ぼく、クラック帯の下に横筋の見えるのがUh、その下がOd、その下の横筋のあるのがSh、その下がAT、そして黄色部のDKPとなる(ポールの下端部)
「株式会社ウェスコ 伊藤 徹」
鳥取砂丘は、鳥取県の東部を北流する千代川河口を挟んで、東西15km、南北約1.5~2.0km、面積1800haにも達する海岸砂丘です。鳥取砂丘という名称は、起伏に富んだ地形や砂表面の風紋がみられるなどの雄大な景観が観光地として脚光を浴びるようになった1950年代後半に定着し、1955年に国の天然記念物に指定されました。
鳥取砂丘は広大な海岸砂丘であることと、海岸線に斜交する高さ40mに達する砂丘列が3列あり、その背後はスリバチと呼ばれる急な斜面が形成されていることが特徴です。
鳥取砂丘は大山火山灰層(大山倉吉軽石層があります)を挟んで上下の2層があり、上位は新砂丘、下位は古砂丘と呼ばれており、古砂丘は新砂丘に比べると褐色~黄色を帯びた色を呈しています。新砂丘は黒砂層と呼ばれる砂丘活動の休止期を挟んで新砂丘Ⅰ、新砂丘Ⅱと区分されており、全体に白っぽい色を呈しています。
砂丘の形成される前は、これらの地区は海岸線の入りくんだ内湾でしたが、湾口に砂州が形成され、さらに古砂丘、大山火山灰が堆積し、その後の海退期に新砂丘が発達しました。
砂丘砂は、石英と呼ばれる鉱物を中心としており、その平均粒径は、0.2~0.3㎜と小さく、かつ、ほぼ均等な粒子の大きさで構成されています。この粒子の大きさは風速が5m/s位になると活発に移動し、地表面がさざ波模様となる風紋を形成しやすい一因となっています。
近年では、飛砂防止のための植林により砂丘砂の移動が少なくなったために草地化した部分が多くなり、本来の砂丘の姿を取り戻すために植林の抜木、植物撤去工事が行なわれています。
また、砂丘地内には全国共同利用施設の鳥取大学の乾燥地研究センターがあり、乾燥地における農業的利用や諸般の研究が進められています。
起伏のある砂丘の姿。右手下に風紋が作られている。
(撮影:都宮和久)
鳥取大学乾燥地研究センター。実験施設のアリドドーム。
(撮影:都宮和久)
図-1 鳥取砂丘位置図
図-2 鳥取砂丘とその付近
図-3 鳥取砂丘断面図
「株式会社ウエスコ 伊藤徹」
西の京、山口県中央部に日本最大のカルスト台地、秋吉台があります。四季折々に雄大な景観が訪れる人々の目を楽しませてくれていることは、ご存じの通りです。
カルスト地形とは、ヨーロッバの地中海に面した国 ユーゴスラビアの北西部に石灰岩の山があるカルスト地方にちなんでいます。カルスト地形は石灰岩によってできているため、石灰岩地特有の地形をしています。
石灰岩はおもに炭酸カルシウムという成分からできています。石灰岩台地に降る雨は空気中の二酸化炭素を含み込んで弱酸性の水となります。さらに土の中を通る時に、多くの二酸化炭素を含みます。この水が、炭酸カリシウムでできている石灰岩に触れると化学反応をおこし、石灰岩を少しずつ溶かします。地表を流れた水は、石灰岩の割れ目から地下にしみ込み、溶食作用が繰り返され、永い間に凹地(ドリーネ、ウバーレ、ポリエ)や鍾乳洞を形成します。このように、石灰岩が溶けてできた凸凹のある地形や地下の洞窟をまとめて、カルスト地形と呼ばれています。
秋吉台の石灰岩は、今から3億5千年前、古生代;石炭紀から二畳紀の時代に海底に堆積したフズリナ、サンゴ、石灰藻などの生物の遺骸によってできた珊瑚礁が隆起したものだそうです。
秋吉台の石灰岩地層は、数百メートルの厚さにおよんでいます。地殻変動などでできた割れ目は溶かされ、少しずつ大きくなり、やがて水路となります。壁や天井が崩れ、さらに大きな洞窟へと発達していきます。また鍾乳石や石筍などの二次生成物が形成され鍾乳洞が生まれます。秋吉台の地下には、大小あわせて約420の洞窟が発見されています。その中の最大規模の洞窟に秋芳洞(しゅうほうどう)があります。
秋芳洞は、30万年の歳月をかけて造られたと言われています全長約10kmのうち観光ルートは、1kmほどで、特別天然記念物に指定されています。
秋吉台カルスト台地の風景
羊の群と呼ばれる石灰岩柱(カレンフェレルト)と凹地(ドリーネ)
「日本地研株式会社 岩本 義則」
災害や環境と地質および地質調査の関係を解説します。
岩石・地質の性質、特に浸食に対する抵抗性の違いから形成される特徴的な地形があります。これを組織地形といいます。組織地形をつくるような浸食の違いを差別浸食といいます。
典型的な組織地形には、図-1に示すようなホグバック、ケスタ、メサ、ビュートといわれるものがあります。

図-1 浸食に対する抵抗性の違いがつくる組織地形
急傾斜した浸食されにくい地層が突出して山稜となっているものをホグバック地形といいます。
地質の浸食性の違いや、層理面の方向による安定勾配の違いによって形成される地形勾配の非対称山稜をケスタ地形といいます。
浸食されにくい地層がほぼ水平にテーブル状に形成されたものをメサ地形、小さく孤立したものをビュート地形、これらの最上部を構成する浸食されにくい岩石をキャップロックといいます。
ケスタとメサ地形の代表的な例を写真-1、2に示します。

写真-1 ケスタ地形
(非対称地形)(鳥取市河原町)
左側の緩斜面が流れ盤構造で
第三紀層の地すべり地帯。

写真-2 メサ地形
(霊石山:鳥取市河原町、用瀬町)
山頂部がテーブル状の
平坦面を呈する典型的なメサ地形。
地すべり地帯です。
次に、浸食抵抗性・地質の硬軟により形成される地形断面を図-2に、事例を写真-3に示します。

図-2 地質の硬軟により形成された地形断面

写真-3 花崗岩の上にのる玄武岩
(キャップロック)(米子市近郊)
地層境界の脆弱部で
差別浸食が進行しています。
「サンイン技術コンサルタント株式会社 谷口 洋二」
近年、人為的な行為に伴って引き起こされる自然由来の重金属や酸性水等による環境汚染が、クローズアップされつつあります。
自然由来の重金属等のうち、有害なため基準が設定されているものを以下の表に示します。

では、自然由来の重金属等・酸性水問題とは、どのようなものなのでしょうか?


それでは、どういったところでこのような問題が多いのでしょうか? 資料や過去の経験などから、特に自然由来の重金属リスクが高い地質条件としては、以下の表に示すようなものがあげられます。
| 地質条件 | 備考 |
|---|---|
| 鉱山・鉱脈・鉱化帯 | 多くは古い鉱山跡やその周辺のズリ山など |
| 海成堆積物 | 海水は、一部の重金属等を環境基準値以上含んでいる(ふっ素1.5mg/L、ほう素4.6mg/L)。そのため海成堆積物には、海水起源の重金属等を多く含む傾向がある。また、黄鉄鉱も多い。 |
| 貫入岩脈・熱水脈・変質帯 | 岩脈や熱水脈に沿って、重金属等や黄鉄鉱が濃集するケースがある。 |
| 温泉・鉱泉 | 一部の温泉は、天然ミネラル分が多すぎて、飲料水の基準を超過するものがある。 |
そもそも重金属等は自然界に普通に存在するもので、人の体にとっても必須元素とされているものもあります。「良薬口に苦し」という諺があるように、重金属等はその摂取の程度によって、毒にもなれば薬にもなります。例えば、温泉の成分の中にはこうした重金属等がとけ込んでいるものもありますが、人はそれをうまく利用して健康維持に利用しています。一方で、それをとりすぎることにより、体調不良や病気につながることもあります。
このように、自然由来の重金属等が原因で人の健康被害を招く場合もあり、その場合はリスクや状況に応じて対策を検討する必要があります。
人類は地震による被害を軽減するために、揺れに強い建物を造る努力を続け、現在では大地震に耐えられるような建物を造ることができるまでになりました。ところが近年、地震の発生が昔と比べて多くなったと言われるようになり、これに伴って地震による被害の報告もよく耳にするようになりました。また、ひとたび阪神・淡路大震災のようないわゆる大地震が発生すると、一瞬で多くの尊い人命と貴重な財産が失われてしまいます。このような理由から、地震予知の実現に対する人々の期待には大変高いものがあります。しかしながら、それは極めて困難な課題であり、結論から言うと残念ながら現在の技術レベルは実用的段階には程遠いと言わざるを得ない状況にあります。
人類は地震の発生時期を予測して被害を軽減しようと、数千年前から地震予知を試みてきました。ところが現在でも、一般には地震の発生を事前に正確に予知することは困難とされています。端的に言って「何月何日の何時に、どこでどれだけの規模の地震が発生する」といった範囲・形式での予知を、科学的な手段による根拠を提示して行うことは、少なくとも現時点では不可能です。
この地震予知がなかなか進展しない理由の一つとして、そもそも対象とする大地震の発生頻度が少ない上に、我々の経験蓄積速度が極めて遅いことが挙げられます。すなわち、多くの観察や実験から経験を蓄積し、その中から法則性を見出し、その法則に基づいて将来を予測するというのが科学の常道です。ところが、地震計による観測が開始されてからやっと100年、本格的な調査観測がなされるようになってからはまだ30年程度しか経っていません。これらの期間は大地震の1サイクルにも満たない時間であり、大地震の歪みが蓄積された数千年の時間に比べると30年は一瞬であると言えます。このように、大地震の発生前後に震源域の近傍でどのような現象が生じるのかについて、我々の知識はあまりに乏しいのが現状です。
しかしながら、それでも東海地震だけは何とか予知したいとの願望から、特別にぶっつけ本番の予知体制が執られています。現在、静岡県周辺では重点的に地震や地殻変動の観測が実施されており、これにより東海地震は世界で初めて偶然ではなく、狙って予知することができるのではないかと期待されています。
ところで、地震学者や行政が公式に認め取り組んでいるのはほとんどが地学的な地震予知です。また、一部の研究者は従来の地学的手法とは異なる観測方法を用いた地震予知を研究しています。これらの他に、地震前に広く見られると言われている種々の前兆現象を予知に用いる研究をする人もいますが、地震学者からはほとんど認められていないのが現状です。例えば、地震が発生する前に現れるとされる気象現象や生物の行動の変化などを前兆現象として捉え、地震を予知しようとする試みがあります。ただし、ほとんどが未だその妥当性やメカニズムに関して一般的に論ずることのできる段階にはありません。特に地震雲については、岩盤の破壊により電磁波が生じて雲を作るとされていますが、雲の形と地震発生との関係が全く不明で、また雲のほとんどが気象状況により発生のメカニズムが証明できるものであり、否定的見解が多数派を占めています。
現時点では地震予知の方法に決まった公式があるわけではなく、ある地域では有効な観測手法も他の地域では役に立たない場合もあります。このため、地震観測と地震変動観測を大きな2本柱とし、関連のありそうなデータはできる限り多く集めて総合的な判断を行うというのが、現在の地震予知の基本的な考え方となっています。
(東邦地下工機株式会社 山口営業所 田上(たうえ)貴祐)
洪水・土砂災害・津波・高潮などの自然災害による被害を予測し、万一の場合には円滑で迅速な避難ができるようにするために、避難に役立つ情報・・・例えば、災害想定区域や避難場所、避難経路や避難情報の伝達経路などを、住民にわかりやすく地図上に示したものです。災害危険箇所分布図とも言います。
代表的なものとしては土砂災害ハザードマップがあります。これは、大雨や地震などにより発生するがけ崩れなど、土砂災害の恐れがある箇所を地図上に表示したものです。
他には、洪水ハザードマップ、地震ハザードマップ、富士山ハザードマップ、火山ハザードマップなどがあります。

危険箇所の要件
いつ災害が発生しても落ち着いて対応ができるように、平常時から備えておけば安心です。そのためには、ハザードマップを活用して日頃から家庭や地域で災害が発生した場合の避難方法について話し合っておくことがとても大切です。
災害は忘れた頃にやって来る
でも
備え在れば憂い無し
(内海建設コンサルタント株式会社 勝原 建夫)
液状化とは、地盤が地震などの急速な繰り返し載荷を受けたときに、あたかも液体のようになってしまい、支持力を失う現象のことです。従来は、飽和している緩い砂地盤で発生しやすいといわれてきましたが、1995年の兵庫県南部地震などでは、礫質土あるいは細粒分の多い土での液状化も報告されています。
その発生メカニズムは、次のように考えられています。
図 液状化のメカニズム



このような液状化現象は、構造物に多大な被害をもたらすため、事前に地盤状況を十分確認し、それに対応した設計が必要です。

「復建調査設計株式会社 藤本 睦」
1995年の阪神淡路大震災以降、地震断層や活断層という言葉を耳にすることが多くなりました。断層とは、地殻内部に加わる応力によってひずみが大きくなって割れ目を生じ、地殻がずれ動いて生じたものです。この断層形成や活動(断層活動)によって地震が生じます。地震によってずれ動いた割れ目が地表面に現れたものを地震断層といいます。
活断層とは、ごく最近の地質時代や歴史時代に繰り返し活動した断層であって、将来も活動することが予想される断層のことをいいます。ごく最近の地質時代とは、一般には第四紀(180万年前から現在まで)とされていますが、第四紀の前半で活動を停止した断層もあるために例えば約12万年前以降などもっと短い期間に限定する場合もあります。
「[新編]日本の活断層」には、2,000以上の活断層が示されていますが、確実度の高いものからI、II、III の3ランクに区分され、活動度はある長い期間での平均変位速度の大きさによってA、B、Cの3ランクに区分されています。さらには、活断層の長さから地震規模を推定し、活断層の概略の危険度評価が行われます。
活断層はすぐに地震を引き起こすものではありませんが、活断層が過去にどのような活動を起こしたかを詳細に調べることが、危険度評価をより正確なものとすることができます。このためには断層を横切るトレンチ掘削法により、断層運動の痕跡を調査することが有効な方法とされています。
トレンチ掘削の例
トレンチで確認された活断層の例
「株式会社ウェスコ 伊藤 徹」

恐ろしい土砂災害を防止するために、現在さまざまな対策が行われていますが、それだけでは十分に災害を防ぐことができません。
被害を最小限に抑えるためには

土砂災害の多くは雨が原因で起こります。長雨や大雨で危険だと思ったら、早めに避難しましょう。1時間に20ミリ以上、または降り始めてから100ミリ以上の降雨量になったら十分な注意が必要です。

普段から家族全員で避難場所や避難する道順を決めておきましょう。災害が起きる時、家族全員がいっしょにいるとは限りません。そんな時もあらかじめ避難場所を決めておけば安心です。

土石流は速度が早いため、流れを背にして逃げたのでは追いつかれてしまいます。土石の流れる方向に対して直角に逃げるようにしましょう。

食料、飲料水、懐中電灯、ラジオ、ローソク、マッチ、貴重品、医薬品など非常持ち出し袋を常備しておきましょう。
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すぐに
へ
をしましょう。
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すぐに
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「内海建設コンサルタント株式会社 勝原建夫」

ふだんから、自分たちの住む地域の自然条件に関心をもっていることが大切です。
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は、土砂災害が発生する危険が高まります。
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「内海建設コンサルタント株式会社 勝原建夫」
地すべりは大規模な侵食現象の一つであり、一般に頭部付近には馬蹄形状の凹地形、末端付近は凸状の押し出し地形などが形成されます。地形図上では周辺部より緩斜面であったり、等高線の乱れなどから地すべり地として認識することができます。以下にいくつか例を紹介します。
「写真1」正面の山腹斜面(安山岩)に大きな滑落跡がみられ、下方の緩斜面(泥岩分布)で地すべりを生じています。安山岩の山は地すべり地への地下水供給源となっており、これを助長する原因の一つとなっています。
このように地すべり地は地下水が多いことからしばしば水田として利用され、また土壌が撹拌されることから、おいしい米ができると言われています。
「写真2」山頂付近に地形のくびれがあり、土地が陥没したように見えます。岩盤地すべりではこのような陥没帯を形成することが多く、写真からは矢印方向への大規模な地すべりが予想されます。ちなみに日本の地すべりでは比高150mの山が真っ二つに割れ、斜面長700m、すべり面傾斜2~3度で滑動するといったものもあります。
「写真3」地すべり対策ではその断面図を作成し、様々な検討を行いますが、最も重要なのはすべり面形の決定です。
写真は規模の小さい表層すべりですが、本物の地すべり断面であり、珍しいものです。
これによれば中腹部に基岩面の変化点があり、これを境に上部と下部に細ブロック化し、地表面にその影響が表れているのが良く分かります。
「国土防災技術株式会社 瀬崎 茂」
地盤沈下は、地表面の相対的な沈下現象のことを示しており、主たる原因としては、地球内部の運動いわゆる地殻変動によって生じるものと、人工的又は自然的原因によって生じるものとがあります。私たちの日常生活で話題となる地盤沈下の多くは、ほとんどが海岸近くの沖積平野に集中しています。
地殻変動による地表面の変状には、地震の前後や火山活動によって生ずるものがあります。最近では1995年の兵庫県南部地震や1999年の台湾・集集地震での大規模な地盤の隆起や沈下が記憶に新しいことと思います。
沖積平野地域における地盤沈下は、地盤中の液体(多くは地下水)を抽出(揚水)することによって生じる圧密沈下によるものや、盛土などの荷重を新たにのせることによって生じる圧密沈下によるものが主体と考えられます。
圧密とは、水をたっぷり含んだスポンジを両手で抑えると、水がしぼり出されてその分だけスポンジが収縮するような現象のことです。つまり、水が強制的に排除されたり、排除するような力(荷重)が加わると、スポンジのように柔らかい地盤で構成されている地域では圧密により地盤沈下が生じます。
私達の地盤を構成している土は、土粒子とその間の間隙とで構成されており、砂よりも粘土のほうの間隙がはるかに大きく、しかもその間隙は水で満たされています。さらに、地盤の生成された時代が新しいほど間隙はより大きくなります。このように、地盤のつくられた時代が新しく(埋立地や造成盛土を含む)、かつ、その土が粘土に近く、間隙が水で満たされているような地盤は圧密沈下の発生しやすい状況にあります。
地盤沈下が生じると、地表面の構造物も一緒に沈下していくために水路が流れにくくなったり、構造物が傾いたりします。このため構造物が沈まないように長い杭で支えとやると、逆に建物が抜け上った状態となります。このように、地盤沈下は周辺地表面との沈下量に差が生じるため、私達の生活環境に影響を及ぼすこととなります。なお、都市部での過剰な地下水汲み上げにより発生する広域沈下と呼ばれている現象は全国の平野部で多く見られましたが、地下水汲み上げ量の規制を強化したことによってかなり沈静化しています。
建物(杭基礎)と外構との不同沈下
(撮影:都宮和久)
軟弱地盤上の道路の変形(凹凸)
(撮影:都宮和久)
建物と外周構造物との不同沈下
沈下により階段部分にブロックが継ぎ足しされ、新しい階段とされている。右側の斜路部擁壁には約30cmの沈下が生じている。
橋梁との取り付け部の沈下
堤防部分が沈下しコンクリート壁や護岸ブロックに亀裂や変状が発生している。
「株式会社ウエスコ 伊藤徹」
人間が環境中に放出している廃棄物や廃液には有害物質が含まれています。
それらの大部分は最終的に地質圏(地下)に浸透し、地下水を汚染します(地下水汚染)。また地層粒子を汚染し、地層状の有害人工地層として固定されます(地層汚染)。
さらに、汚染地層や汚染地下水からは有害ガスが発生することもあり、地下空気を汚染させます(地下空気汚染)。
地層汚染(土壌汚染を含む)、地下水汚染、地下空気汚染をまとめて、地質汚染といいます。これら3つの汚染は、互いに関連しながら進行していきます。
汚染現場周辺の正確な地質構造・水理地質構造を調べ、汚染物質の浸透と拡散など汚染機構とその過程を明らかにして対策を講じる必要があります。
地質汚染の調査・対策の手順は、その現場と社会の実状にあわせて、いかに効率よく地層汚染や地下水汚染、地下空気汚染をなくすかが基本となります。
調査・対策現場では、汚染被害の事前調査と対策→汚染機構解明→診断・予測と対策の決定→汚染物質除去対策→監視(モニタリング)、の流れ図に沿って行うのが合理的です。
地質汚染の原因を地質調査や各種の分析調査で明らかにし、その知見を地球環境の保全に生かしていくことは、ジオ・ドクターとしての重要な社会的役割の一つです。

「第一コンテク株式会社 駒崎友晴」
いろいろな地質調査手法について解説します。
C.N.S元素分析装置は、分析対象試料が含有する炭素(C)・窒素(N)・硫黄(S)を定量分析する装置です。元素分析の仕組みは、燃焼法を用いて元素をガス化(CO2・N2およびSO2)させ、カラムを通して段階的に分離させ、検出器で定量化します。各元素の値は、重量パーセントとして得ることができます。原理の一例として、パーキンエルマ社製の分析装置の構成を図-1に示します。
図1 2400II元素分析装置の構成

C.N.S元素分析の目的やその利用方法としては以下のような例が挙げられます。

なお、C.N.S分析の地盤への適用に関しては、最近の地盤調査・試験法と設計・施工への適用に関するシンポジウム発表論文集(社団法人地盤工学会、地盤調査・試験法の小型・高精度化に関する研究委員会)においても、紹介されています。
((株)エイトコンサルタント 磯野陽子)
X線回折分析は、一般に堆積物に含有しているあるいは基盤岩を構成している鉱物を同定するのに利用されます。原理は、鉱物の結晶内部の原子配列周期とX線の波長とがほぼ同程度であることを利用します。X線が結晶に当ればBraggの条件(図1)で回折が起こり、この現象により鉱物結晶の3次元的な原子配列を把握することができます。結晶の原子配列は鉱物ごとに決まっているので、これより分析試料が保有している鉱物の同定が可能となります。
定方位法で得られた回折図の一例を図2に示します。分析の結果得られた図を回折図といいます。回折図中でとび出た線を回折線といって、その回折線の位置(2θCuK α=角度)から、鉱物の同定を行います。この結果分析した試料には、セリサイト・カオリン鉱物・石英・緑泥石・アルミニウム型バーミキュライトが、含有していることが明らかになりました。この含有鉱物種から分析した試料の、風化・変質状態などの把握を行います。
X線回折分析の目的やその利用方法としては以下のような例が挙げられます。
X線回折分析には定方位法と不定方位法の2つの方法があります。その特徴を以下に整理します。
用途に応じての、使いわけが必要です。
図1 X線回折の原理
図2 X線回折による鉱物鑑定の一例
((株)エイトコンサルタント 磯野陽子)
地盤は、一般的に小石・砂・粘土・水などが多様に混在する土や各種の岩石により複雑に構成されています。光以外の様々な物理現象を仲介として、間接的に地盤の中の物理的性質と状態を地表から調査する手法を「物理探査」といいます。
物理探査法は、対象とする物理量によって「弾性波探査」「電気探査」「電磁探査」「磁気探査」「重力探査」「放射能探査」「地温探査」等に区分されます。下図に電気探査比抵抗法及び弾性波探査屈折法のうち、トモグラフィー的解析を行う高密度電気探査及び高精度弾性波探査屈折法の解析結果例を示します。
| 方法 | 物理現象 | 測定項目 | 主な利用 | |
|---|---|---|---|---|
| 弾性波探査 | 屈折法 | 弾性実体波 | 弾性波速度 | 地盤構成・物性 |
| 反射法 | 弾性実体波 | 反射係数 | 地盤構成 | |
| 音波探査 | 音波 | 反射係数 | 海底地盤構成 | |
| 常時微動測定 | 地盤振動 | 卓越周期 | 地盤特性 | |
| 表面波探査 | 弾性表面波 | 伝播速度 | 浅部地盤特性・物性 | |
| 浅層反射法 | 弾性実体波 | 反射係数 | 地盤構成 | |
| 弾性波トモグラフィー | 弾性実体波 | 弾性波速度 | 詳細地盤構成・物性 | |
| 電気探査 | 比抵抗法 | 電流・電位差 | 見掛け比抵抗 | 地盤構成・地下水 |
| IP法 | 電気分極 | 周波数効果・充電率 | 熱水変質帯判別 | |
| 電位法 | 自然電位 | 電位差 | 変質帯判別 | |
| 比抵抗トモグラフィー | 電流・電位差 | 見掛け比抵抗 | 詳細地盤構成 | |
| 電磁探査 | MT法 | 電流・電位 | 見掛け比抵抗 | 深部地盤構成 |
| 地下レーダー | 電磁波 | 反射係数 | 深部地盤構成 | |
| 電磁波トモグラフィー | 電磁波 | 電磁波速度・減衰 | 詳細地盤構成 | |
| その他 | 磁気探査 | 静磁気・地磁気 | 磁気異常 | 磁性物質分布 |
| 重力探査 | 重力 | 重力異常 | 地質構造 | |
| 放射線探査 | 放射能 | 放射線強さ | 断層 | |
| 地温探査 | 地中熱 | 地中温度 | 水みち | |
| リモートセンシング | 電磁波 | スペクトル | 地質構造 |
解析結果例 高密度電気探査
解析結果例 高精度弾性波探査屈折法
「宇部興産コンサルタント株式会社 森岡 研三」
土や地盤の硬さを調べるときに、地中に鉄筋のような硬いものを打ち込むと、やわらかい地盤では簡単に入りますが、硬い地盤ではなかなか入りません。このように物体を地盤中に押し込んだり、引き抜いたり、回転させたりするときの抵抗値によって地盤の硬軟状況を調べる方法をサウンディングといいます。
N値は標準貫入試験といわれる代表的なサウンディングによって求めた値で、地盤の硬軟や締り具合を示します。標準貫入試験は、質量63.5kgのハンマーを75cmの高さから自由落下させ、サンプラーを30cm貫入させる試験です。このときの貫入に要する打撃回数(50回を限度とします)をN値といい、N=2、N=30のように表示します。
N値は土の工学的性質の概略値として知ることができるため土木・建築の分野では広く応用されており、構造物設計のための地盤の支持力や強度の評価に用いられています。たとえば、N=30以上の砂礫地盤であれば橋を支えることができると評価します。
貫入試験状況 中央がハンマー
貫入試験サンプラー
(二つ割りに開いた 状況-右端が先端)
「株式会社ウェスコ 伊藤 徹」
サウンディングは地盤調査法の一種で、やじり等のような抵抗体を地盤中にねじ込む、叩き込む、押し込むなどの方法で実際に地盤を破壊させ、その時に必要な力を測定して地盤の強弱を明らかにすることです。サウンディングには抵抗体の形や地盤の破壊方法によって表に示す多くの方法があります。
戸建住宅地での地盤調査には、費用も安く、建物荷重に必要な地盤の支持力を簡単に求めることのできる、スウェーデン式サウンディング試験が広く用いられています。特に住宅性能保証の点からも、敷地内で数点以上を実施して地盤を評価し、それに応じた建物の基礎構造を決定するのに用いられています。具体的には以下のように行います。
スウェーデン式サウンディング試験機器
自動式試験機による測定状況
| 地盤の長期許容支持力度 [kN/m2] |
建物の基礎構造 |
|---|---|
| 20未満 | 基礎杭 |
| 20以上30未満 | 基礎杭又はベタ基礎 |
| 30以上 | 基礎杭、ベタ基礎または布基礎 |
| 地盤 | 長期許容地耐力 [kN/m2] |
備考 (Nsw値) |
|
|---|---|---|---|
| 砂質地盤 |
|
|
|
| 粘土質地盤 |
|
|
|
| 関東ローム |
|
|
|
| 名称 | 貫入・ 連続性 |
測定値・ 可能深度 |
推定値 | 適用地盤 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|---|
| 標準貫入試験(SPTと略す) | 動的 ・ 不連続 |
N 調査深度の制限は基本的にない |
qu、φ、γt qa、E | 全ての地盤 玉石・砂礫では注意を要す |
一般的である ボーリング併用 JISA1219 |
| 大型貫入試験 | 動的 ・ 不連続 |
Nd 調査深度の制限は基本的にない |
N値と同様 | 全ての地盤 玉石・砂礫では注意を要す | 砂礫地盤に有効 一般的ではない |
| 簡易動的コーン貫入試験 | 動的 ・ 連続 |
Nd 3-5m |
N、qc、Nsw | 全ての地盤 玉石・砂礫では注意を要す | 急傾斜地に有効 小規模住宅基礎地盤調査でも使用している JGS1433 |
| オートマチィックラムサウンディング | 動的 ・ 連続 |
Nd 30m |
N値と同様 | 全ての地盤 玉石・砂礫では注意を要す | スウェーデンの規格 最近ではSS試験の替わりに多用されている |
| 鉄研式大型動的コーン貫入試験 | 動的・ 連続 |
Nd 15m |
N値と同様 | 全ての地盤 玉石・砂礫では注意を要す | SPTの補助に利用される |
| 鉄研式中型動的コーン貫入試験 | 動的 ・ 連続 |
Nd 10m |
N値と同様 | 全ての地盤 玉石・砂礫では注意を要す | SPTの補助に利用される |
| 土研式動的コーン貫入試験 | 動的 ・ 連続 |
Nd 1m |
N | 全ての地盤 玉石・砂礫では注意を要す | 道路路床調査に利用される |
| スウェーデン式サウンディング試験 (SS試験) | 静的 ・ 連続 |
Nsw,Wsw 15m |
N、qu | 全ての地盤 玉石・砂礫では注意を要す | SPTより作業が簡単 人力搬入可能 |
| オランダ式二重管コーン貫入試験 | 静的 ・ 連続 |
qt 15-30m |
c | 全ての地盤 玉石・砂礫では注意を要す | 周面摩擦の影響を受けない 機材の搬入を要す |
| ポータブルコーン貫入試験 | 静的 ・ 連続 |
qc 5m |
c | 柔らかい粘土地盤 | 簡易試験 迅速で簡便な器具 |
| 三成分コーン試験 | 静的 ・ 連続 |
qc 30m |
c、間隙圧u | 柔らかい粘土・砂質土地盤 | 信頼度が高い 高価な機材 |
| 電気的静的コーン貫入試験 | 静的 ・ 連続 |
qt 30m |
c、間隙圧u | 柔らかい粘土・砂質土地盤 | 信頼度が高い 高価な機材 |
| 原位置ベーンせん断試験 | 静的 ・ 不連続 |
τv 15m |
非排水せん断強さc | 柔らかい粘土地盤 | 地盤の強度が直接測定できる |
| 孔内水平載荷試験 | 静的 ・ 不連続 |
p、r 調査深度の制限は基本的にない |
変形係数,非排水せん断強さ | 孔壁の自立するあらゆる地盤 | 推定値の力学的意味が明瞭である ボーリング併用 |
地盤工学会:地盤調査法1995に加筆
「株式会社ウエスコ 伊藤徹」
ボーリング孔を利用して孔壁周辺の地層の物理的性質を調べる原位置試験のことです。ボーリング調査では地層から試料を採取して直接的に色、岩質、硬軟、割れ目の程度を調査するのに対し、物理検層では、地層の物理的性質のうち、電気的性質、速度伝播性、放射能強度、温度特性等を捉え、間接的に地層の状況を明らかに使用とする調査法です。これらの種類を表に示します。
物理検層は多くの場合、ボーリング孔内に降下する検知器部分、地表で測定記録する器械の部分、これらを結ぶ電線・ケーブル部分とから構成されます。
| 調査法 | 求まる物性値 | 利用方法 | 適応地質 |
|---|---|---|---|
| PS検層 (速度検層) |
P波速度(Vp) 波速度(Vs) |
岩盤分類(岩級区分、土工区分) 動弾性係数の推定 耐震設計地盤定数 |
ケーシング内は不可 崩壊性地盤は塩ビパイプで保護する |
| 電気検層 (マイクロ検層) |
見かけの比抵抗値 (ρa) |
地層の区分 帯水層の判定 断層の検出 |
ケーシング内は不可 泥水でも測定可 |
| 温度検層 | 孔内温度 (水温) |
水温分布 地下水流動箇所 |
ケーシング内でも可 |
| キャリパー検層 | 掘削孔径 | 掘削孔径の変化状態 | ケーシング内は不可 |
| 密度検層 | 散乱γ線強度 | 地層の密度 | ケーシング内は散乱補正が必要 |
電気検層測定器具

電気検層・温度検層測定事例
「株式会社ウエスコ 伊藤徹」
平板載荷試験は、載荷板の荷重沈下曲線から地盤反力係数や極限支持力などの地盤の支持特性を求めることを目的とした試験方法です。平板載荷試験から求まる地盤の支持特性は基礎の設計に対して重要な資料となります。
ただし、平板載荷試験結果に影響する地盤の範囲は、深さ方向に対して載荷板の直径の1.5~2.0倍程度(直径30cmの載荷板では、深さ45cm~60cm)であり、実構造物基礎の寸法は、載荷板の寸法より大きいことが多く、その支持特性に影響する深さは、載荷試験の場合に比較して大きくなりがちです。
したがって、載荷試験の結果を基礎の設計等に利用する場合は、このような寸法の違いによる支持特性への影響を十分に考慮して行う必要があります。
平板載荷試験による測定状況

「株式会社ソイル・ブレーン 河村志朗」
地盤を調べるとき通常ボーリングが行われますが、より簡便に調べる方法がいくつかあります。その代表的なものがコーン貫入試験です。これは円錐状いわゆるコーン状に先端が尖った棒を地中に押し込むもので、大きな押込み力が必要な場合は固い地盤で、小さな押込み力で貫入する場合は軟らかい地盤であるということが容易に想像できます。
地盤への貫入の仕方に、油圧や手動で徐々に貫入させる場合(静的貫入)と打撃により貫入させる場合(動的貫入)があります。
三成分コーン貫入試験というのは、この静的貫入によるコーン貫入試験のうちで比較的最近開発されたものです。従来のコーン貫入試験は、コーンの貫入に必要な力だけを測定していたのですが、それでは、地盤が砂なのか粘土なのかが分かりません。そこで、三成分コーンでは次の三つの成分をして、地盤の土質を始め強度などを推定するものです。
三成分コーン貫入試験の特徴を整理すると次のようになります。

長所
短所
このような特徴を生かし次のような活用がなされています。いずれも、ボーリングのみの調査に比べて大幅なコスト縮減に結びつけることが可能となります。
(基礎地盤コンサルタンツ株式会社 岩崎公俊)
ボアホールカメラは、主としてボーリング孔内の状況を観察するためのカメラです。同様の孔内観測システムとして、ボアホールテレビやボアホールスキャナー、ボアホールスコープという言い方をしているものもあります。
このボアホールカメラでは、孔内観察をもとに、以下のような地質調査~解析が可能となります。
ボアホールカメラは、本体と360°展開型プローブから構成されています。
CCDカメラの下に円錐型のミラーがあり、ここに映された孔壁全周をカメラで撮影し、このデータがMO(光磁気ディスク)にディジタル記録される仕組みとなっています。
また、撮影と同時に、撮影された環状の映像は画像処理され、本体のモニタに展開画像が表示されます。このデータをパソコンにより処理することで、次に示すような解析結果を得ることができます。


「(株)エイトコンサルタント 石田泰則」
温泉調査とは、対象地域に分布する地質やその構造、および熱源などの存在を科学的方法によって詳細に調べ、温泉の有無やその開発方法(主にボーリング)を明らかにする調査のことです。
調査を行う場合、まず・熱、・水、・通り道(あるいは入れ物)の存在を考えなければなりません。温泉は特殊なものではなく、この条件を満たせば、どこにでも存在する普通の地下資源(地熱資源)です。しかし、このうちの1つでも欠けると、温かい温泉を得ることはできません。
地下を深く掘れば、場所によって程度の差はありますが、地温は次第に上昇していきます。このため、地下深部まで地下水が循環するような規模の大きな割れ目、たとえば断層や破砕帯などが主に温泉開発の対象になります。
調査では、地表に分布する地質を調べることが最も重要です。しかし、これだけでは地下深部の断層や破砕帯の様子などはわかりません。そのため、電気探査(図-1)や放射能探査(図-2)など(物理探査)を行ったり、水銀ガスや二酸化炭素などの土中ガス濃度あるいは湧水などの水質を調べたりして(地科学調査)、温泉開発の可能性を探ります。
温泉は浴用ばかりに目がいきますが、実は資源の少ない日本にあとっては重要なクリーンエネルギーの1つなのです。地熱資源は、その利用方法や技術的な面で、最も進んでいる新エネルギーでもあります。このような観点で、温泉の有効利用を進めていくことが、今後増々重要になっていくものと考えられます。
電気探査(比抵抗2次元探査)の測定風景と解析図

放射能探査(ガンマ線スペクトル法)の測定風景と解析図

「株式会社シマダ技術コンサルタント 岩田 昭夫」
ジオトモグラフィは、医学分野で成果を収めているX線CTあるいは超音波CTの原理を応用して、地盤調査法として開発されてきた方法です。これは、文字どおり地を切ってその構造を知ろうとする技術であり、1970年代から開発され、1980年代に大きく進展したものです。
本方法は、図-1に示すように、地表、ボーリング孔および調査坑などに多数の発信点と受信点を配置し、孔-孔(坑)間および孔(坑)-地表間で物理探査的手法により計測を行い、インバージョン解析により物性分布を再構成するものです。探査に用いる媒体は、弾性波、比抵抗、電磁波などが実用化されています。
いずれの場合も、解析結果で得られる2次元画像の精度は、測線・測点配置、測定機器の精度、解析方法などに左右されます。調査に際しては、事前に地質構造の概略を把握し、目的に応じた適切な測線・測点配置を計画する必要があります。
なお、図-2は、地すべり地で実施した比抵抗トモグラフィの解析結果例です。測線ごとの結果を組み合わせて、比抵抗値レベルを色分けで3次元表示したものです。
図-1 ジオトモグラフィの概念図
図-2 探査結果例(比抵抗トモグラフィ)
「復建調査設計株式会社 藤本 睦」
GISとはGeographic Information System(地理情報システム)の略で、土地に関連する色々なデータを、地図を共通のキーとして管理し、検索・分析及び出力を行う技術のことです。このGISの有効性としては、主に以下のようなことが考えられます。
この性質から、上下水道・都市計画・ 道路整備などの管理用として利用されます。又、簡 易的なものとしてカーナビなどがあります。
GISは、図形データと属性データの2つから 構成されます。図形データとは、その図形の形状・ 色・大きさなどによって、情報を表現するデータ のことです。この図形データは、属性データに 従って、複数の画層(レイヤ)に分かれて描画されます。又、描画される位置は、各レイヤとも同じ 平面直角座標系に基づいて行われるため、同じ座 標値をもつ図形データは、レイヤが異なっても同 じ位置に描画されることになります。これを概念的に 説明すると次のようになります。レイヤとは、1枚の 透明なフィルムであり、これに図形を描画します。
白地図の上に、必要な図形が描画されたフィルムを複数枚重ね、上から見ることによって、各図形の関係が地図を基にして表現され、総合的な解析が可能となります。図形データは、そのデータ形式から、ベクターモデル及びラスターモデルの2タイプに分類されます。両者それぞれ長所と短所があり、利用目的・精度及び予算によって使い分けられています。通常、属性データを持つ図形はベクターモデルを、背景図としての図形はラスターモデルが使用されます。図形データの特殊なものとして、基図があります。これは、GISにおいて中心的な役割を持つ地図データのことであり、地勢図・数値データ・都市計画図・森林基本図及び航空写真などが利用されます。
属性データとは、非空間・非図形である文字・数字データであり、図形データと関連づけられるデータのことを示します。この記憶されるデータの構造は、ひとつの属性に対して、現実に実在する物をモデル化したものです。ベクターモデルの図形は、固有のコード番号を持つことができ、これを属性データ管理テーブルで記憶することによって、両者の関連付け(リンク)を行うことができます。これによって、図形データに何らかのアクションを起こすことによって、属性情報を表示させることが可能となります。又、逆にある条件を与え、これに満足する属性情報を持つレコードを検索し、このレコードが持つコード番号からベクターモデルの図形を認識させ、色を変えて表示させることも可能となります。
複数の属性データで、同じ項目(フィールド)を持つ場合があります。この場合、両者の関係を定義することによって、相互のテーブルを一つのテーブルとして認識することができ、データの省略化及び複雑な分析が可能となります。これをリレーショナルデータベースと呼びます。近年GISが普及した理由として、ハード面の性能の向上も考えられますが、このリレーショナルデータベースが導入できるようになったところが大きいと考えられます。
「株式会社宇部セントラルコンサルタント 松井 隆澄」
地表水の流量は、流域、降水量、蒸発量や地下水との流出・流入量などによって変化します。このため、流域や降水量などが既知の場合、地表水の流量を測定することで、地下水の流出・流入量を想定することが可能となりますが、地表水の流量は降雨時の土壌の飽和度や中間流出までの時間的な速さなどの要因によっても変化します。
しかし、直接的な測定ができない地下水の流出・流入量を想定し、地質との関連を検討するために、有効な手段となります。特に、岩盤が露出し地下水への流入がほとんどない条件で長期間にわたり降雨がない場合には、地下水の流出のみ(基底流量)となり、地質と地下水量の関係を把握しやすくなります。
地質調査の観点から、地表水の流量測定を行う目的として、
といった内容が挙げられ、具体的には、
などのような適用事例が考えられます。
小規模な河川や渓流などでの地表水の流量測定方法を簡単に紹介します。
測定手法として、
が挙げられ、各々の測定方法や適用条件などについてまとめます。
| 測定方法 | 概要 | 適用条件 | 備 考 |
|---|---|---|---|
| 1.容積法 | 渓流を土嚢などにより止水しVP管などを通して流下させ流量を直接測定する。 | 直接的な測定であり精度は高い。流量が多い場合困難である。 | 簡易な方法では地表水の完全な捕捉が難しい。 |
| 2.流速計法 | 通水断面を測量により作成し、流速計により数ヶ所の流速を測定し流量を求める。 | 流量が多い場合に適する。逆に水量が少ない場合、測定が難しく精度が悪くなる。流速が通水断面内で大きく変化する条件では精度が悪くなる。 | |
| 3.堰 法 | 河川や渓流の途中に三角堰などを設置しノッチ高を測定する。 | 岩盤や玉石の分布地での堰の設置は難しい。 砂や礫などの堆積物が分布する場合、地表水が地下へ浸透しやすくなる。 | 一般に堰は常時設置するため、簡易な構造の場合、豪雨時に破損する可能性がある。 |
| 4.塩分希釈法 | 一定時間、定量の食塩水を継続的に渓流に投入し、下流側にて電気伝導度を測定し、流量を計算にて求める。 | 流量の多寡によらず比較的簡易に測定可能である。 | 食塩以外の試薬もあるが、食塩を利用することが多い。 |
以上が、主要な測定法の概要であり各方法ともいくらかの測定誤差は生じる。現地状況や目的に応じて適切な手法を選択する必要がある。
<<測定状況写真>>
▼写真1 容積法-バケツなどを利用して水量を測定する。

▼写真2 流速計法

▼写真3 堰法-三角堰を利用しノッチ高を計測する(写真では自動測定)。

▼写真4 塩分希釈法

「(株)エイトコンサルタント 石黒 靖彦」
赤外線カメラ
コンクリートの健全部と浮き部の間で生じる温度差を赤外線カメラで撮影することにより、非破壊・非接触でコンクリートの浮きを面的に検出できる技術です。
コンクリート片の落下は、そのまま事故につながる可能性があるため、この前段階である、浮き・剥離の調査は非常に重要です。
コンクリートの表面温度は、外気温の変化に追従し周期的な温度変化が生じています。浮き部は、健全部に比べて暖まりやすく、冷めやすい温度特性であるため、浮き部と健全部で温度差が生じます(日中の場合、浮き部は高温となります。図1参照)。この温度差を赤外線カメラで撮影することで浮き部を検出します。撮影には一日の温度変化の大きな晴天もしくは曇天が適しています。
図1 赤外線撮影例(橋脚部、日中)
図2 赤外線差画像法の解析例
図3 赤外線画像解析法の解析例(トンネル)
「基礎地盤コンサルタンツ株式会社 久賀 真一」
電気伝導度は電気の通りやすさを示す指標であり、溶液中に含まれるイオンが電気を運ぶ役割を担うので、これに含まれる電解質の濃度が高くなれば値は高くなります。しかし、伝導率の欠点でもあり長所でもあることは、電荷をもたない物質(ケイ酸)はいくら水に溶け込んでいても伝導率には影響しないことです。1mg/lについての伝導率は、陸水の主成分のうち、最小がHCO3-、最大がMg2+であり、同じmg/lであっても、塩類組成によって伝導率は異なります(表-1参照)。
よって、電気伝導度観測は以下の点で役立ちます。
| イオン | 当量伝導率(25度) | 1g当量 | 1mg/lについての伝導率 |
|---|---|---|---|
| Na+ | 50.1 | 23.00 | 2.18×10-3 |
| K+ | 73.5 | 39.10 | 1.88×10-3 |
| Mg2+ | 53.1 | 12.16 | 4.36×10-3 |
| Ca2+ | 59.5 | 22.00 | 2.78×10-3 |
| Cl- | 76.4 | 35.46 | 2.15×10-3 |
| SO42- | 80.0 | 48.03 | 1.67×10-3 |
| CO32- | 72.0 | 30.01 | 2.40×10-3 |
| HCO3- | 44.5 | 61.02 | 0.73×10-3 |
| NO3- | 71.4 | 62.01 | 1.15×10-3 |
p.H観測は、地下水の性質が塩基性か中性か酸性かを把握する上で重要な水質項目となります。
地下水は、地質、土壌中の二酸化炭素の影響、植物の炭酸同化作用およびバクテリアによる生物体の分解、海水の影響、人為的影響等の因子によって水の性質が変化します。
一般的に、p.Hの指標は、日本各地の観測傾向から、河川中のp.Hで6.6~7.2、浅層地下水で5.6~6.6、深層地下水で6.7~8.0を示すことが言われてます。
p.Hは次に示す種々の条件で値が左右されます。
写真-1 電気伝導度・p.H観測状況
写真-2 左:電気伝導度計:16.28mS/m
右:p.H計:6.34
図-1 平成13年度の降水量と地下水位、電気伝導度、p.Hの季節変化(Bor.No.B)
| 観測項目 | 地下水位標高(m) | 電気伝導度(mS/m) | p.H |
|---|---|---|---|
| 年最大値 | 96.44 | 20.5 | 6.9 |
| 年最小値 | 95.84 | 12.5 | 5.4 |
| 年較差 | 0.60 | 8.0 | 1.5 |
| 年平均 | 96.12 | 14.8 | 6.1 |
定期的に地下水位、電気伝導度、p.Hの一斉観測を実施し、気象条件による地下水の水質の把握および地下水の涵養・流動的機構を解明します。工事着手前は、年最大値、年最小値、平均値に関する経年変化をグラフで表し、長期的な傾向を考察します。工事中は事前に取得したデータと比較して地下水の汚染実態を評価します。
「株式会社宇部セントラルコンサルタント 植田敏史」