
岩石・地質の性質、特に浸食に対する抵抗性の違いから形成される特徴的な地形があります。これを組織地形といいます。組織地形をつくるような浸食の違いを差別浸食といいます。
典型的な組織地形には、図-1に示すようなホグバック、ケスタ、メサ、ビュートといわれるものがあります。

図-1 浸食に対する抵抗性の違いがつくる組織地形
急傾斜した浸食されにくい地層が突出して山稜となっているものをホグバック地形といいます。
地質の浸食性の違いや、層理面の方向による安定勾配の違いによって形成される地形勾配の非対称山稜をケスタ地形といいます。
浸食されにくい地層がほぼ水平にテーブル状に形成されたものをメサ地形、小さく孤立したものをビュート地形、これらの最上部を構成する浸食されにくい岩石をキャップロックといいます。
ケスタとメサ地形の代表的な例を写真-1、2に示します。

写真-1 ケスタ地形
(非対称地形)(鳥取市河原町)
左側の緩斜面が流れ盤構造で
第三紀層の地すべり地帯。

写真-2 メサ地形
(霊石山:鳥取市河原町、用瀬町)
山頂部がテーブル状の
平坦面を呈する典型的なメサ地形。
地すべり地帯です。
次に、浸食抵抗性・地質の硬軟により形成される地形断面を図-2に、事例を写真-3に示します。

図-2 地質の硬軟により形成された地形断面

写真-3 花崗岩の上にのる玄武岩
(キャップロック)(米子市近郊)
地層境界の脆弱部で
差別浸食が進行しています。
「サンイン技術コンサルタント株式会社 谷口 洋二」

土質と地質という用語は似て非なるものです。元来、土質が土質力学や土質工学と呼ばれる学問分野から出てきた用語で、土の性質を表しています。一方、地質は表層の軟らかい地盤より深い岩盤や、山岳地の地盤・岩盤の性質を意味しています。感覚的には、土質が軟らかい地盤、地質が硬質な地盤や岩盤を対象としていると言えます。
両者を扱う専門分野は異なり、大雑把に言って工学と理学の違いがあります。そのため技術士の分野でも「建設部門-土質及び基礎」と「応用理学部門-地質」のように区別されており、両者の違いを整理すると下表のようになります。
| 技術士専門科目 | 土質及び基礎 | 地質 |
|---|---|---|
| 部門 | 建設部門 | 応用理学部門 |
| 主な出身学科 |
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| 履修内容 | 土質力学、構造力学、水理学、測量学 | 地質学、地質構造学、地質鉱物学、堆積学 |
| 主な対象地盤 | 軟弱地盤、一般の土砂地盤人工地盤 | 岩盤、硬質地盤 |
| 主な対象構造物 | 河川堤防、道路、鉄道、土地造成、橋梁、斜面、シールドトンネル、建築基礎 | 山岳道路、ダム、山岳トンネル、地すべり、斜面、原子力 |
| 主な要素技術 |
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(基礎地盤コンサルタンツ(株) 岩崎公俊)

災害や環境と地質および地質調査の関係を解説します。

中国地方の特徴的な地質を解説します。

地質調査業は、建設・防災・環境の分野でジオ・ドクターとしての社会的役割を担っています。
私たちは、私たちの地球がもっと住みやすく、もっと安全であることを願って、日々努力を重ねています。
このような私たちの仕事の概要、調査(診断)方法、調査(診断)機器、解析(診断結果)等の基礎知識をここでご説明します。
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